2018-09-12

ご案内+α

 総合福祉会館(中央区八千代)に設置してあったチラシをつまんできました。
 ひきこもり・ニートの相談会、家族会や当事者の自助グループ、地域活動支援センター等の福祉施設、広くはボランティア活動の受け入れ先など、様々な利用できる団体があることがわかります。その一方で「ぜひ行ってみてくださいね!」…と案内をしてそれで済むなら、誰も困りはしないということもわかっております。

 ひきこもり状態、それ自体は悪い事でもなんでもないと思っています。その方にとって、こもらざるをえないだけの理由が生じてのことでしょうから、良い悪いの判断自体が無意味だと思います。ひきこもりは、ただの現象概念なのですから。
 それに誰も「よし、ひきこもろう!」と決めて、こもり始めたりはしないものと思います。多くの場合「気がついたらこもりがちな生活になっていた」のではないでしょうか。

 こもりがちな生活になってから戸惑うのは、周りの方以上に本人でしょう。こんなつもりじゃなかったのになあ、と思っている矢先に、同じように戸惑っている周りの人から「これからどうするつもりでいるのか」と尋ねられると、その返事をしなければいけない、という新たな困りごとが生じてしまいかねません。自分でも測りかねていることに対して、あなたが答えを出しなさい、と迫られても困ってしまいます。(もしそんな上司がいたらちょっときついなあと思います。)

 ボランティアや自助グループにぜひ行ってみてくださいね!というのも、自分で行き先を決めてくださいね!と放り投げていることと近いわけですから、あまりありがたい行為とはいいにくいかもしれません。(…やりがちですが。)

 必要なのは答えを出せと迫ることではなく、自身の状況をある程度は理解してくれて、いっしょに行き先や方針を考えてくれる周りの人間なのではないでしょうか。自身が出した答えに確信が持てている人がいたとしたら、その人はもう動いているものと思います。

 ひきこもりに関することで自分一人や、自分たちだけでは決めにくいことがありましたら、どうか気軽にご連絡ください。いっしょに考えてくれる相手がいないことが課題なのであって、ひきこもり自体はなんら恥ずかしいことでも問題でもないはずです。

 ひきセンでは新規のご相談を随時受付中です。予約制になっておりますので、まずは電話やメールでお問い合わせください。
 引き合いに出させていただいた各種チラシについても、自分にとっての相談先探しのために、どうか積極的にご活用ください。


チラシのイベント及び機関のweb(外部リンク)
※詳細につきましては各主催団体に直接お問い合わせください。
NPO法人 らぴすらずり
NPO法人 KHJにいがた
発達に心配のあるお子さんを育てているお母さんへ 一緒にお茶しませんか?(子育てなんでも相談センターきらきら お知らせページ)
NPO法人 伴走舎
新潟市精神障害者自助グループ ココカラ
ボランティアフェア2018開催のお知らせ(中央区社会福祉協議会 お知らせページ)